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良いもんつたえ隊 【映画でじぶんを変えてゆこう】

映画を中心に、漫画や小説など面白い作品を紹介していきます!!

「君の名は。」 感想(ネタバレはありません)

映画
君の名は。」観終わった直後の感想

嬉しかった!!。もちろん楽しかったですし、心動かされるシーンも多かったです。が、僕の一番の気持ちは“嬉しい”でした。こんな感情が湧いてくるとは思わなかったので僕自身おどろきです(みなさん、最初の感情は何でしたか?)。で、どうしてこの感情が真っ先に、恋(もしくは物欲)のように抑えきれない衝動をもって現れたのか、次のような考えに至りました。おそらく最近の邦画やドラマへの失望、諦観が根本にあるんだと思います。有名な若手俳優(女優)を使っとけばいいか(若者は流行に弱く釣られやすいと思われている?)とか、人気の(漫画)原作なら失敗はないだろうとか(その原作が好きだから映像化したい! ではなくて発行部数の多い漫画を選ぶ情熱のなさ、その姿勢はネット上では見抜かれているが現実ではどうなんだろう)。

 

誠実な創作の姿勢

そんなコンテクストのなか、この作品は異彩を放っています。製作に関わった人間、それも一人だけではなく多くの方の情熱、良いものを創りたいという純粋な気持ちが感じられました(作っているときは楽しかったんだろうなあ、羨ましい!)。新海誠監督は一日15時間くらい働いていたそうです。現場の熱気が目に見えるようでその熱波が僕の心をさらっていきました。ただ、ここで一つ注意を。時間をかければ傑作になるのではありません。時間をかけたくなるもんが傑作だとブラック企業の上位層に“時間を過剰に費やすのが一流の資格や”、と勘違いしてほしくないので。最初に価値ある構想ありき、ここは注意ですね。

 

邦画への信頼、V字回復をみせるか

飛ぶ鳥を落とす勢いの「君の名は。」ですが、興行収入は65億円を突破してるみたいで(9/20現在)。「最近の~は」が口癖になってしまった日本(流行語大賞これでいいんじゃ?)、日本人からも信頼を失ってきている日本、その閉塞感に穴をあけましたね。面白い人はたくさんいるぞ、面白いモノも創れるぞ、と。「君の名は。」はいいもんは売れると証明しました。この大ヒットを目の当たりにして制作側は、ファッション(見た目のオシャレさ)だけでなくて中身をちゃんと考えることの重要性を認識しているのではないでしょうか。それとも、ただただ傍観? 「君の名は。」の嵐が過ぎ去るのを待つ? いやむしろ嵐を利用してなんでも放り込んでいく? ヒットしたのはたまたまだと今までのやりかたを強行する? 映画業界がどうなっていくか今後が楽しみですね(そんな期待はもうできない?)。「君の名は。」に感化されたクリエイターが勇気づけられて意見を言ったり想像を加速させたりして、それが質の向上につながり内容ある映画の数が増えていって、人それぞれが持つ“よかった時代”へと回帰していったら最高ですね。よかった時代を更新しよう!!

では。

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)