良いもんつたえ隊 【映画でじぶんを変えてゆこう】

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『ろんかば』聴きながら4ヵ月のブログ生活で見つけた文章の書き方を語る

ろんかば -J-POP ZOO-

 

2016年もあと3時間で終わり! ちょうどよい時分だったので最初の記事(【良いもんつたえ隊】最初のご挨拶)を見返してみたところ、9月19日にこのブログを始めていました。最初は顔を赤くしながら手を震わせてキーボードを鳴らしていましたね。ブログを始める前に考えていた“1日1記事”などという優雅な目標は最初の一週間でゴミ箱に投げました。『あひるの空』の空の3Pシュートらしくすんなりゴミ箱に入りました! なんのかすりもしなかった……無理!

ブログを書くのって思った以上に難しい!(頭の中で描いていた“文章”と実際にパソコンで入力した“文章”ってなんかこう……違うんですよね)。俺の文章には想像が膨らんでいたハズなのに、いざ書いてみると……ただの文字になっちまう。このコレジャナイ現象はなんなの! 愛した文が自分の“頭”元から離れて無味乾燥な「0と1でできた情報」になってしまう。いまだに解決できない悩み。

 

 


そばかす (JUDY AND MARY)  song by Lon

 

こういう声ええなあ~。歌い手はLonさん。Twitterフォロワー数22万人という超有名な歌い手さんです。『そばかす』のMV(↑)もシンプルな映像ながら動きや配色にセンスがありますね。……自分はこの曲を聴きながら年を越そうとしているのであります!(一人で。絶対に泣いてはいけないブログ研究員24時)。アルバム『ろんかば-J-POP ZOO-』には、『RPGSEKAI NO OWARI)』や『JOY(YUKI)』のカバーなど計10曲が収録されていて、もちろんエンドレスリピートするハメになる。全曲聴いた印象ではLonさんの歌声は『そばかす』や『JOY』などちょっと癖のある(スレた)曲に合いますね。

 

では、この『そばかす』(song by Lon)を作業用BGMとして流しながら、この4ヵ月間で自分が見つけた文章の書き方についてご紹介しましょう!

 

↓目次です

 

ブログの書き方①:パラグラフをひとつひとつ書くのが一番しんどい!

 

パラグラフ……「文章の節または段落」ということ。僕はブログを書き始めるとき、話題の対象を上手く紹介できるようなキーワードや言い回しをまず考えます。この文章いいんじゃないか! と。そして気に入った言葉を見つけたら、それをブログに逐一書き出していく……(この段階では記事の構成とか考えない。思いつくままひたすら入力!)。一度全部のキーワードを書き出したら、その言葉に眼を固定して文章が浮かんでくるのをじっと待つ。じっとじっとじっと待つ。そうすることで頭に作られてくる文章を入力していって、段落を膨らませていく。結果、パラグラフが一つできる。この作業を繰り返せばパラグラフがたくさんできる。こんな風に“部品”をまず用意します。

パラグラフを作る際は具体的で関連性のあるワードを使うこともポイント! ↑の『ろんかば』の例では「10曲入ってる」よりも「10曲収録されている」の方が良い。“曲・収録”など互いに関係のある言葉を配置すると自然に流れる文章になりますね。

 

『藤子・F・不二雄のまんが技法』感想と考察!の記事でも紹介しましたが、藤子・F・不二雄先生は「長編漫画も結局は4コマ漫画をたくさん作ってそれを組み合わせたものだ」と説明されています。ブログも同じで一つの記事は多数のパラグラフの寄せ集めで構成されている。僕はそう考えて一つ一つのパラグラフを力を入れて書いています! 上質な積み木を使った方が建物も強くなるから。……だから、この段階が一番時間がかかる上に脳が「しんどい!」と叫ぶことになるのですね。

 

次は書き綴った多数のパラグラフを構成する段階について。パラグラフをたくさん作る→そのパラグラフを関連づけていく。いつもこの流れで記事を書いています。

 

 

ブログの書き方②:パラグラフ同士をつなげるのは意外と簡単!?

 

「一つ一つのパラグラフを書く」のは時間がかかる一方で、「パラグラフ同士を関連づける」のは思ったほど難しくなかったですね。↑で用意したパラグラフを構成したりつなげたりするのは比較的簡単でした。結局それぞれのパラグラフの関係性は次の四つの分類、“重力”“視点の移動”“同カテゴリー”“脈絡ナシ”のどれかに入っていると気づいたのが大きかった。

僕にとってこの四つの概念はブログを書く時の文房具的存在です。まずは“重力”から説明しましょう。

 

「重力」

 

「重力」は最も重要な話題や対象を頂点に置いて、そこからどんどん降りていく書き方です。言いたいこと(政治や世間への言及・紹介する商品の良いトコロ)が最初にあって、その内容を掘り下げて説明していく。地球の重力に引っ張られて川が下に流れていく感覚ですね。文章も対象のある部分を切り取りながら下へ下へと進んでいく。

そして川が徐々に小さくなっていくように話も細かくなっていきます。「あそこの店の肉はウマい」→「それはタレがオイシイからだ」→「実はタレの成分に~が含まれています」→「その成分はあの成分よりも〇倍旨みを感じさせるのです……」のように。「重力」の関係にあるパラグラフ同士をまず見出します。

そして重力に引っ張られると最後には地球の中心にたどり着く(万有引力)のと同じように、ブログの記事においてもそれまでの積み重ねの締めを「ドンッ!」と最後で表現する(ルフィの登場シーンのように。「肉~~~!」って感じで)。盛り上がりも添えて。これが上手い記事のコツですね。

 

↓こんな感じでパラグラフをつなげる

「~に焦点を当ててさらに掘り下げていきましょう」

「~とはどういうことなのか、自分なりに考えてみました~」

「~ってね。実はこういうことなんだよ」

 

「視点の移動」

 

川は途中で二つに分かれることがありますね。文脈も同様の動きを見せますが、分岐の方向を決めているもの。文章が右に進むのか左に進むのかを決定づけるのが“視点”です。例えばある箇所でブログの楽しさを説明したとします。そのときに「ブログには楽しみだけでなくメリットもあるのですよ」と書けば、次の話(ブログのメリット)につなげることができます。これは文脈が“ブログの楽しさ”から“ブログのメリット”の話に「移動」したということ。そして“ブログのメリット”という新たな視点でまた話を掘り下げていく。“ブログの楽しさ”という視点で書けば文章は右に進んでいき、“ブログのメリット”の視点で書けば左に進む。視点の変化で文脈を移動させる。そしてまた掘り下げる。これを繰り返すわけです。

 

 ↓“視点の移動”の例

「~について~の観点からも説明されています」

「~について別の角度から考察してみましょう」

「~がなぜ~なのかということを~の観点から説明してきました。今度は~の側面から考えていきます」(東進のCM風)

「~に関しては実はこんなことも言われているんだ」

 

「同カテゴリー」

 

「同カテゴリー」も↑の移動とニュアンスは同じなのですが、こちらはもっと大きな移動を文脈にさせます。同じカゴテリーに分類される別の対象にダイナミックに移動させる。「信濃川」から「四万十川」の話にワープするように、別の本流に話題を移します。話の一貫性は弱くなってしまいますが、この方法で記事に多様性が生まれますし長文を書くことも簡単になる。一旦記事を書き上げた後で二つの記事に分ける(「愛すべき信濃川について」「四万十川最高!」)といったことも可能で、柔軟に文章を扱える手法ですね。

 

↓“同カゴテリー”の例

「同じ~には~というものもあります。これは……というもので」

「~が好きな人はきっと~も気に入るハズ!」

「そういえば~もこれに当てはまるよな~」

 

とか。

 

「脈絡ナシ」

 

もう何にも脈絡が思いつかないとき! そんなときは「次は超超超楽しい話になります!」「今度はちょっぴりこわ~いハナシ……」など感情に訴えるような文章で誤魔化すのが一番です。あそこにキャンプ場があるよと誘惑して今いる川から強引に出させる。感情で文脈を無理やり剥がしてしまう。

これはどうしても二つのパラグラフに関連性が見つけられないときの奥の手です。

 

文章は“重力”で下に流れていき、“視点の移動”で文脈の枝分かれが起こる。長文を書きたいときは“同カゴテリ―”を使って別の川に旅に出かけ、川下りに飽きたらキャンプに飛び出す(“脈絡ナシ”)。これが文章の書き方なのである(参考になれば幸いです)。

 

 

↓「そばかす」「ブルーバード」「JOY」がとくにオススメ

ろんかば -J-POP ZOO-

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↓「羽ばたい~た~らっ」※音量注意

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↓ブログの文章修行の参考になります!

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