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良いもんつたえ隊 【映画でじぶんを変えてゆこう】

映画を中心に、漫画や小説など面白い作品を紹介していきます!!

「君の名は。」大ヒットの理由考察 アイデア? 宣伝? ほかには?

以下の目次をクリックすることで、前置きを飛ばして本論に入れます。

 

Yahoo検索エンジンで『あ』~『ん』を入れて、キーワードのトップにアニメ作品がくることがあるのか試してみました(9/24に試行)。すると……

『き』⇒君の名は(当然ですね)

『お』⇒おそ松さん

『し』⇒進撃の巨人

『ぬ』⇒沼津(ラブライブサンシャインの聖地、『ら』は楽天がトップ)

『り』⇒リゼロ

(ちなみに『ん』では乃木坂がでます、nつながり)

という結果で、アニメ作品5つがトップに出ました。いずれも大なり小なりブームを起こしたことがありますね(ラブライブに関してはサンシャインというより前作の無印が流行になった)。君の名は、ラブサン、リゼロは現在放映中ですが、おそ松さん(2015年10月アニメ放送開始)とか進撃の巨人(2015年8月実写映画公開)はなかなか長寿。ブームから一年ほど経過してますが、現在でも検索され続けている。ブームでどれだけ長いファンをつくれるか、ということが重要なのだと思いますが、「君の名は。」ではどれだけファンがついたか。検索キーワードの順位の動静を調べてみるのも一つの手ですね。

(『う』で上原亜衣が6番目に出てきたのは笑)

 

さあ大ヒットの理由(とおぼしきもの)、一つ目は、

イデアの秀逸さ。

個人的にはこれを押したい! 時間をずらすっていうアレね。このひらめきが「君の名は。」の番付を、“アイデアの新しさが見えない多くの作品”とは一線を画した傑作に繰り上げました(私はハリウッドやディズニーとも肩を張れるアイデアだと思ってます。……言い過ぎ? いや、そんなことない!)。

いろんな要素を用意して、どんどん複雑にしていって。ぐっちゃぐっちゃにスクランブルして、新しそうな組合せにみせるっていうのが普通の作品。そんな作品が多いなか、シンプルなアイデアで新しさを生むという偉業。ここが面白い!って相手に説明しやすいんですよね。営業楽しそう。

ところで『アナと雪の女王』では「ありの~ままの~」という歌詞が大ヒットに貢献していましたね(ちなみに『アナ雪』の興行収入は254.8億円)。大ヒットした作品を貫くパンチ穴として、“一目瞭然の”優れた要素がひとつあるという点が挙げられます。『君の名は。』では時間をずらすというアイデアが、「ありのままの」の代わりをしていたんだ。

イデアで「ああこれは自分には思いつけないな」って思わせられれば、勝ち。無条件な賞賛がほとんどになります。自分には不可能な発想、表現ってなかなか批判しにくいんですよ。「じゃあおまえ何ができるん」って言われるから。どういうわけか批判する人間と作品が比べられるから。それで好意的な意見の割合がどんどん大きくなっていって、レビューサイトの点数も高くなっていったと思いますね。それを見た人が映画館に行くと。

余談ですが、サッカーで批判的な言葉が多いのは、『君の名は』『アナ雪』とは逆の理由があるからだと思います。自分にもできそう(自分だったらこうする)という感情がどうしても顔を出してくる。「なんでこうしないの」って。嫌味悪口いわれたくなかったら、突出した価値をみせないといけないんですね。生きにくい世の中。

 

宣伝。

 「いやいやこれだろ。大ヒットの理由」

って思っている人も多そう。そうかもしれない。正直否定はできません、CMも数を流すだけでなく工夫もされてましたから。それと予期せぬ現象も起こっていたんではないかと。まずは。

 

声に焦点を当てたCM

いまパソコンでPVを閲覧してますが、観た瞬間から感動がこみ上げてきますね。観てから二週間経っていても、CMが流れると震える。瀧と三葉の声を聴くともうヤバい。僕にとってはそんなCMでした。

主人公たちのつぶやきと二人の掛け合いで、人物像や物語を説明していく手法が見事(俺たちは、夢の中で、入れ替わってる~!?)。うまくストーリ仕立てになってるんですよね。背後に流れるRADWIMPSの歌との関係性も考えられてる。最初リズミカルなサウンドではじまって、音が少しずつ足されていって。これから大きなことが起こるぞって予感させる序盤。そして、サビ。瀧や三葉が走りまくってるシーンと主題歌のサビを重ね合わせた疾走感(君の前↑前↑前↑世から僕は)。ためてためて爆発、って感じが心を震わせますね。

「忘れちゃだめな人」「君の名前は~」というセリフも印象的。このPVを作成した人は、「勢いのあるセリフやアクションがこの作品の魅力!」、と考えたんだと想像できますね。良さを見抜いてる。作品に愛を持ってるな~という感じがして清々しいですね。(逆に言えば、観客の泣き顔を前面に出してくる映画は要注意。宣伝する人も何がいいのかわかってないのでしょう)

君の名は。ホラー版CM(非公式?のパロディ)もニコ動などで投稿されているようで。おすぎとピーコの映画紹介風パロ(瀧と三葉をおすぎピーコに見立てる)とか、やずややずや(君の名前は、君の名前は)みたいなパロディ作りたくなりましたね。はい。

 

賛否両論の内容が議論をよんで、クチコミは感染を広げていく

君の名は。Twitterやヤフコメ、ブログで感想がたくさん出てきてますね。Twitterは主に肯定意見が多いのかな? 一方ブログではどちらかというと否定的な主張が多いような気がします(自信はありません)。そのブログで「いやいやここはこういうことなんだよ」って反対意見も出たりして。議論が議論を呼んでいますね。周辺だけで盛り上がりをみせてる。そしてその“周辺”がどんどん拡大していってる。会社がイベントを興したりとか、提携しまくったりしてるわけではなく。勝手に盛り上がってるんですよね。結果、社会現象規模のクチコミが起こっているのではないか。

「内容的につたない部分がある、みんな絶賛してるけど俺はそれを指摘したい」って人もいれば、「こんなにいい作品なんだから悪く言うのはやめようよ」っていう人もいる。ポイントなのは、両者ともしゃべりたい衝動を持ってるということ。そんな人たちの心をくすぐることで、クチコミが広がっていったという点も指摘できます。単純に議論に参加したい色物(僕です)もいますし。粗も武器にするっていう点は、宮崎駿やディズニーにはない特徴(彼らの作品は完璧で、批判しようとしても書く(話す)見出しが浮かばない)。間を詰めていって完全な形にするよりも、描きたいことを心のままに、というやり方もアリということですね。議論を生むから。

 

各分野の一流が集まった。

 以下「君の名は。」に関わった有名なスタッフ。

 

監督の新海誠:『秒速5センチメートル』など

キャラデザの田中将賀:『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『とらドラ!』など

作監安藤雅司:『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』などの作画監督

プロデューサーの川村元気:『電車男』『モテキ』『告白』などの企画プロデュースを担当している。興行収入はそれぞれ37億、38億、22億。

 

個人的には川村プロデューサーの存在が大きかったのではないかと。この人、面白そうに魅せることもそうですけど、作品に合わせた客層の絞り方が上手い人なんだろうな~と思いました。宮崎ディズニー作品にくらべてオタク属性の強いアニメーション調の「君の名は。」を、一般の層にヒットさせたのはさすがですね。一般人にぶつけたのはかなり挑戦的だったかと。

また、優秀なアニメーターを揃えた場合、よく動くキャラがスクリーンにほんっと映えますね。場面もコロコロ変わりますから、良い絵もいっぱいつぎ込めますし。そう考えると次作も、主人公は前向きなキャラになるんかな?

なお、その他の大ヒットアニメ作品(映画)でも、

けいおん』:監督の山田尚子(『聲の形』の監督でもある)、OPのTom-H@ck、キャラデザ作監堀口悠紀子、BGMの百石元、脚本花田十輝, etc.

魔法少女まどかマギカ』:監督の新房昭之、脚本の虚淵玄、キャラデザ蒼樹うめ、プロダクションデザインの劇団イヌカレー、歌ClariS, etc.

と、この傾向が見られます。良いモノに優秀な人が集まるのか。それともニワトリが、先?

 

これから夢をテーマにした作品増えそうですね。下読みや漫画をよく読む人は覚悟を。

 

以上長くなりましたが、いかがだったでしょうか。

君の名は。」現時点の伸びは『アナ雪』を超えているようで。最終興行収入がどうなるか楽しみですね。二回目観に行ってこようかな……。

では!!

 

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)